臨床工学科
【 理念 】
私たちは常に向上心を持ち、”チームに求められるスタッフ”になることを目指し、安心・安全な医療を提供するチームの一員として活躍します。
【基本方針】
1.安全・安心な医療を提供するため臨床工学技士の専門的視点より医療をサポートします。
2.チーム医療の構築に尽くします。
3.常にスキルアップに励みます。
【臨床工学科紹介】
◯ 人工透析部門
◯ 心臓血管外科手術部門
◯ 心臓カテーテル検査治療部門
◯ 不整脈治療デバイス部門(PM/ICD)
◯ 医療機器管理部門
に携わっています。
【人工透析室部門】
血液浄化部門では慢性維持透析をはじめ、周術期の急性血液浄化療法や様々な疾患に対しての血漿・血球・血液吸着療法を実施しています。オンラインHDFを実施しており、透析液清浄化にも力を入れています。また、造血幹細胞採取、胸水・腹水濃縮再静注法も実施しています。循環器内科と連携してSPP(皮膚灌流圧測定)を実施しており、透析患者様のPAD早期発見に努めています。メンテナンス業務では、血液浄化業務関連装置の定期点検、オーバーホール等の装置メンテナンスも実施しています。
<<維持透析以外の血液浄化件数>>
主な特殊血液浄化 | 2017年度 患者さま数 |
---|---|
CHDF | 8人 |
LDL-A | 12人 |
G-CAP | 9人 |
PA | 1人 |
保有装置一覧 | ||
---|---|---|
透析患者監視装置 | NCU-8 | 8台 |
NCV-1 | 27台 | |
NCV-2 | 5台 | |
個人用透析患者監視装置 | NCU-12 | 1台 |
多人数用透析液供給装置 | NCS-V | 1台 |
A粉末自動溶解装置 | NPS-50A | 1台 |
B粉末自動溶解装置 | NPS-50B | 1台 |
血液浄化装置 | ACH-10 | 1台 |
TR-55X | 2台 | |
MA-03 | 1台 |
【心臓血管外科手術部門】
心臓・大血管の手術をする場合、心臓が拍動し血液が拍出している状態では手術をすることができません。
そこで、心臓・大血管の手術を行う場合は心臓を一時的に停止させ、心臓から拍出する血液を無くします。
その際人間の体全体の血液循環・呼吸を代行する装置が人工心肺装置です。
私たちはこの人工心肺装置を操作及び管理を行っています。
当院では、術前・術後に医師、看護師、臨床工学技士と共にカンファレンスを行い安全に手術が施行できるように努めています。
<<心臓血管外科症例数>>
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
定期手術 | 93例 | 98例 |
緊急手術 | 24例 | 23例 |
準緊急手術 | 3例 | 4例 |
<<人工心肺症例・自己血回収装置使用>>
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
人工心肺症例数 | 19例 | 20例 |
自己血回収装置使用例数 | 44例 | 48例 |
<<ステントグラフト内挿術・血管内治療>>
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
TEVAR | 2例 | 9例 |
EVAR | 10例 | 19例 |
PTA・EVT | 0例 | 3例 |
<<下肢静脈瘤 RFA焼灼術>>
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
RFA | 41例 | 30例 |
【心臓カテーテル検査治療部門】
心臓カテーテル治療チームの一員として、術野サポートをはじめ、血管内超音波診断(IVUS)画像解析、バイタルサインモニタリング、生命維持管理装置の操作・管理、検査/治療物品の準備・管理などにより臨床工学技士の視点からサポートしています。
治療前後には医師、看護師、放射線技師と共に症例検討会を開催して、よりよい治療が提供できるようディスカッションしています。
<<下肢静脈瘤 RFA焼灼術>>
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
心臓カテーテル検査 | 470例 | 459例 |
PCI 経皮的冠動脈形成術 | 185例 | 176例 |
カテーテル検査室が雑誌掲載されました
当院の心臓カテーテル検査室が「HEART nursing(ハートナーシング)2018年10月号(メディカ出版社)」に掲載されました。
詳細はこちら
【不整脈治療デバイス部門 ペースメーカ/ICD】
ペースメーカ植え込み手術から外来フォローアップまでペースメーカの設定・検査については臨床工学技士が中心となって携わっております。
患者様のADL向上、そして安心してペースメーカとお付き合いしていただけるよう、常に患者様とコミュニケーションをとりながらフォローアップさせていただいています。
2016年度 | 2017年度 | |
---|---|---|
新規ペースメーカ植え込み | 24例 | 24例 |
ペースメーカ交換術 | 5例 | 5例 |
ペースメーカフォローアップ | 137例 | 135例 |
【救命救急】
臨床工学技士と救急救命士がタックを組んで「救命救急」に力を注いでいます。
2018年度より臨床工学科に救急救命士が仲間に入り、救急の受け入れから院内発症急変時対応などに対して「臨床工学技士」と「救急救命士」が互いに協力し、救急医療のチームの一員として活躍しています。
また、病院救急車での転院搬送も「医師」「臨床工学技士」「救急救命士」共に出動しています。車内では医療機器の管理やバイタルサイン等の観察を継続し、患者の安全をより確実なものにし、救急医療のチームとして医師の処置が迅速に行えるように補助しています。
その他「救急対応委員会」の中心的な役割として活動しております。院内急変に職員全員が迅速に対応できるように、職員対象の「BLS講習会」「ACLS講習会」の開催を企画し急変時対応における質の向上にも力を入れています。
【医療機器管理部門】
生命維持管理装置『人工心肺装置・人工呼吸器・人工透析装置』を中心に 輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、補助循環装置(IABP、PCPS)、体外式ペースメーカーなどを、MEセンターにて中央管理を行い、常に患者様に安全に安心して治療を受けていただけるよう保守管理を実施しています。
またメンテナンス講習会に積極的に参加し、機器故障時に迅速に対応できるよう努めています。
点検、修理情報はファイルメーカーにて当院独自の医療機器管理システムを構築し管理しています。
【常に成長し続ける組織】
高の原中央病院 臨床工学科では、常に最新情報を習得し、より良い治療を提供するべく”常に成長しつづけるチーム”であることを目指しています。
院内外へ情報発信ができる組織であることを目指し、様々な場で積極的に情報提供を行っています。科内ではOJT(On-the-Job Training)も積極的に行っています。
朝の朝礼でのミニ勉強会・シミュレーショントレーニングなどを通して、常に万全の体制で患者様の治療に加われるようトレーニングしております。
【院内勉強会】
臨床工学科主催院内勉強会を毎月1回開催しています。
生命維持管理装置をはじめ臨床工学技士の専門的知識を院内で共有すべく、臨床工学科では毎月1回院内勉強会を開催しています。
安全に安心してME機器を使用していただくために、患者様により質の高い医療を提供するために知識・技術の向上を目指しています。
- 学会・研究会・セミナー 実績
- ◯ 日本臨床工学会
- ◯ 近畿臨床工学会
- ◯ CVIT 日本インターベンション治療学会
- ◯ CCT Complex Cardiovascular Therapeutics
- ◯ 日本体外循環技術医学会
- ◯ 日本体外循環技術医学会近畿地方会
- ◯ 日本体外循環技術医学会中国地方会
- ◯ 日本人工臓器学会
- ◯ 日本集中治療医学会
- ◯ 日本集中治療医学会近畿地方会
- ◯ KCJL 近畿心血管治療ジョイントライブ
- ◯ 中四国ライブ in 倉敷
- ◯ ADATARA LIVE DEMONSTRATION
- ◯ 京滋奈良カテラボカンファレンス
- ◯ mhank セミナー講師
- ◯ WCCM 西日本コメディカルカテーテルミーティング 主催・講師(年3回)
求人情報
現在、臨床工学技士の募集をしております。
院内見学も随時行なっております。
仕事内容等、お問い合わせがございましたらお気軽にご連絡ください。