内分泌・糖尿病専門外来
診療日 | 水曜日・木曜日・金曜日・土曜日 |
診療時間 | 8:30~16:00 |
診療内容
【内分泌疾患】
バセドウ病や橋本病といった甲状腺疾患の患者さんをおもに診療しています。2次性高血圧の精査や、副腎・下垂体疾患の診断に関しては、1週間前後の入院で各種負荷試験(薬剤を投与してホルモンの変動を測定する等)での診断の確定も行っています。なかでも、2次性高血圧の代表的疾患である、「原発性アルドステロン症」という疾患は、生活習慣とは関係なく発症し、副腎皮質から血圧を上げるホルモンの一つであるアルドステロンが多く分泌される疾患です。従来稀な疾患と考えられてきましたが、高血圧症全体の5~10%を占め、一般的な高血圧症として治療されている患者さんの中にも多く潜んでいることがわかってきました。片側の副腎が原因(腺腫)の場合には、手術で高血圧が治癒する可能性もあります。診断が確定した後は、当院または、天理よろづ相談所病院、奈良県立医科大学、奈良県総合医療センター、京都医療センターへ紹介のうえ、治療方針決定のための検査である副腎静脈サンプリング検査(図1)を行っております。治療後の経過観察や術後のホルモン補充療法に関しては当院の外来で対応しています。
【糖尿病】
糖尿病専門医の他、日本糖尿病療養指導士の資格をもった看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師が中心となりチームを作り、互いに協力体制をとり、患者さん個々に対応できる診療を心がけています。1型糖尿病の患者さまには、カーボカウントによる強化インスリン療法を指導しています。24時間持続血糖測定やインスリンポンプ治療を希望される患者さまには、奈良県立医科大学糖尿病センターに紹介させていただき、安定すれば当院の外来での診療を継続することも可能です。2型糖尿病に対しては食事療法、薬物療法、インスリン治療など幅広く患者さんの病態やライフスタイルに合わせて治療を行っています。65歳以上で血糖降下薬を使用している患者さまに対しては脳卒中予防の観点から65歳から75歳未満では6.5%、75歳以上では7.0%未満にしないよう推奨されています。よって65歳以上の患者さんに対しては低血糖を生じさせないことを最優先とした治療を心がけています。
教育入院では、糖尿病療養士や管理栄養士から、フードモデルを利用した理解しやすい指導、患者様に沿った指導に努めております。また患者様同士のコミュニケーションも図れる糖尿病教室を行っています。同時に糖尿病やその合併症の状態を評価し、患者さんごとの体の状態にあった薬物療法を行います。また、糖尿病の知識を深め・糖尿病と上手に付き合っていく技術を学んでいただきます。教育入院のほか、足病変の悪化など慢性期合併症、糖尿病昏睡・ケトーシスなどの急性合併症にも対応しています。また、院内入院患者さんの周術期血糖管理や術前の血糖コントロール目的のための入院も行っております。
糖尿病食については「栄養科」にて紹介しております。
内分泌・糖尿病外来 医師
- 西村 健志(医長)
- ・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- ・日本糖尿病学会 専門医
- ・日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
- ・日本腎臓学会
- 紙谷 史夏(非常勤)
- ・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- ・日本糖尿病学会 専門医・研修指導医
- ・日本プライマリ・ケア連合学会 指導医・家庭医療専門医
- ・日本病態栄養学会 NSTコーディネーター
- 田原 一樹(非常勤)
- ・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- ・日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
- ・日本糖尿病学会 糖尿病専門医
- ・日本肝臓学会 肝臓専門医
- ・日本消化器病学会 消化器病専門医
- ・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
- ・日本緩和医療学会 緩和医療専門医
- ・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医